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第30回公開講座は終了いたしました。多くの方にご来場いただきまして、ありがとうございました。
「たましいのケア」-死生学の視点からいのちを考える-
講師:藤井美和氏(関西学院大学人間福祉学部教授)
~講演を聞いて~
藤井先生の実体験に基づいたエピソードがとても感動的で、苦しみの中にある人にどのようなスタンスで寄り添うことが重要なのかを改めて考えさせられるものでした。
死んでいく恐怖や自分の人生に対する深い悩みは、誰にも解決できない人間の限界です。相手の身になっているつもりでも、三人称(関係性のない他人)で考えている場合が多く、それにより相手を傷つけることもあるということ。自分の枠内でしか捉えられない、相手に寄り添うことへの限界。この限界を認め、宗教や人知を超えた存在に任せつつ「そばにいさせてもらえるだろうか」という水平な関わりこそが大切だと訴えておられました。
死生学とは、死を含めて生きることを考える学問とのこと。そして人間の存在や根源的な部分が揺り動かされる痛みをスピリチュアルペインと言い、「生きる意味があるのか」という問いかけの形で出てきます。自分で答えを見つけない限り、その答えは見出せませんが、存在をそのまま受け入れられることが、「生きていていいんだ」に繋がります。いのちの電話の役割もその部分の支えなのではないかと思いました。
「人間は生まれた時から死に向かって生きている」とよく言われますが、死生学がすべての人のテーマだということがよく分かりました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
~参加者の感想から~
● 「いのちに対するものさし」というフレーズが印象に残りました。自分の自己満足の為に人を見舞っていると、相手の方にはすぐわかるのだと聞いて、はっとさせられました。 ● とても深い内容でした。内容も簡潔に整理されていて、実体験にも根ざしたもので、学ぶことの多いものです。スピリチュアルケアには関心があったので、大変ありがたい内容でした。 ● ナースとして限界を感じることがあります。ゆだねてもいいというところに何か風穴があきました。 ● 感動!!人生の参考としたい。 ● 限界を認めたときに、その限界を超えた者との関係性が大切という言葉が、もっとも印象に残った。先生の言葉を聞いているうちに、胸を揺さぶられたのか、少し涙ぐんでしまった。 ● 死生学について客観的に考えるきっかけになりました。
その他多数のご意見ご感想をいただきました。ありがとうございました。 講演内容の要約を、広報誌No.141 に掲載しています。どうぞご覧ください。
講師プロフィール
1959年生まれ。新聞社勤務中、突然の難病で3日間のうちに全身麻痺となる。6か月の入院、2年半のリハビリを経験。1994年関西学院大学大学院社会学研究科修士課程修了後、フルブライト留学生としてアメリカ、セントルイスのワシントン大学大学院博士課程に入学。1999年博士号取得。 主な研究領域は死生観、いのちの教育(Death Education)、QOLの中でも人間存在の根源的な領域とされる「たましいの領域(スピリチュアリティ)」。 これまでに、世界保健機構(WHO)スピリチュアリティ尺度開発メンバー、兵庫県教育委員会「命の大切さ」を実感させる教育プログラム策定委員会プログラム構想委員等を務める。 現在、大阪市精神保健福祉審議会 自殺防止対策部会専門委員。 共著に「たましいのケア」(いのちのことば社)、「生命倫理とスピリチュアリティ」(晃洋書房)他がある。
◇日時:2012年3月3日(土)14:30(開場14:00) ◇場所:難波別院(南御堂)御堂会館 南5Fホール 地図 ◇参加協力費:1,000円(当日1,200円)
後援:大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、大阪府社会福祉協議会 大阪市社会福祉協議会、大阪府PTA協議会、大阪市PTA協議会 NHK厚生文化事業団近畿支局、大阪YMCA (財)関西カウンセリングセンター
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関西いのちの電話事務局 TEL:06-6308-6868 FAX:06-6308-6180 Email:
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